プレイ中:幻想牢獄のカレイドスコープ2

都市伝説解体センター 感想

         ©Hakababunko / SHUEISHA, SHUEISHA GAMES

開発 :墓場文庫(公式サイト) 
販売 :集英社ゲームズ
ランク:A 

今も昔も都市伝説の発生源は一度も変わっていない。
※後半ネタバレ有り

攻略順

ありません1本道です。

感想(概要)

〇SNSを駆使した調査
ノスタルジーを感じるドット絵画風でSNSという現代のツールを使っているのが斬新に感じました。古きと新しきの融和って感じがして良かったです。

〇ストレスフリーなゲーム性
推理ゲーですがプレイ中攻略に詰まることは一切ない用配慮されていたのは良かったてす。ゲーム性がありながらも物語に集中しやすくGoodです。

〇ダイナミックな仕掛け
ネタバレになるので多くは語りませんが、最後の仕掛けにはとても驚かされました。少なくとも私にとってこの設定は“アリ”です。

まとめ

都市伝説とSNSの共通点を利用し高次元でまとめた傑作です。言われてみれば都市伝説もSNSも真偽不明という点では同じですね。しかしこれほどうまくまとめるとは驚きでした。

認識の外をついてきたオチの付け方も見事です。予測不可能ではないですがまんまとやられました。ですがキレイに騙された時の快感はいつ味わってもいいですね。

ただ手動セーブ&ロードがないのだけは残念でした。Tipsがとても充実していたので自由に読めないのは残念です。

※以下はネタバレ有感想です。
※本作はネタバレが致命的になりますので未プレイの方がこの先に進むのはお控えください。








感想(ネタバレ有)

■第1話:闇から覗く目

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概要でも述べましたがあまりにもSNSというかX(旧Twitter)の表現が上手すぎます。最初の依頼人のアカウント名「栄子☆年商1億円コンサル」なんか逸脱ですよ。こんなの見たら秒でミュートしちゃいますもん。

シナリオもパパ活斡旋というネットの闇たっぷりで楽しかったです。ちなみに美桜が全部知っていたのは全く読めなかったので素直にビビりました。

引きも謎のアイテム”イルミナカード”、どこかに連絡を取るジャスミンと次が気になる感じなのもいいですね。謎が残る引きは都市伝説の雰囲気と良くマッチしています。

■第2話:鏡像から迫る死

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事件単体の内容はこの章が一番好きですね。実は2種類の事件が混在していたって展開は私ミステリーの中でも好きな構成なんですよ。ちゃんと推理可能なのもプレイヤーにフェアでGoodです。

この話は後に向けて色々な”仕込み”がありますね。キノコが元迷惑系というのはクッソ重要な情報ですし、携帯を勝手に見るあざみーの行動もこの時は違和感があったのですが、真相を知った今では頷けます。

都市伝説としても“サメジマ事件”という超メジャーなものが出てきてセンター長のようにワクワクしていましたよ。これをどう調理するか楽しみでしたが、色んな意味で想定を超えられました…

■第3話:辺獄への階段

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この話はアドベンチャーらしく推理ギミックが凝っていて楽しかったです。特に地下のダイアルとか良いですね”六十干支”とか知りませんでしたよ。

シナリオとして驚いたのが前2話と違いガチでセンター員を殺しに来たことです。このせいで「センター関係者は黒幕でない」と思考ロックがかかっちゃいました。

それにしても、”グレートリセット”というテンションが上がるワードを隠れ蓑にして、”上野天誅事件”という超重要事項を堂々とぶち込んできているのは中々狡猾です。ですがその狡猾さ嫌いじゃないですよ。

■第4話:漏れ広がる邪悪

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あの特級呪物”コトリバコ”が出てきたときには流石に興奮を隠せませんでした。本当に良く出来たホラーで好きなんですよ。なので”コトバリコ”がフェイクに使われたこの話はちょっと残念だったりします。

しかしこの話は粗悪な人間のギアが上がっていますね。ビューティー潤と西田は本当の意味で捕まってないだけの犯罪者です。それだけに田舎の畠山さんの素朴な優しさが心に沁みます。

本筋の方も「呪いではなく祝福」、”イルミナカード”の意味、ジャスミンの正体と徐々に真相に近づいてきているのを感じ、続きが気になって堪らなかったです。

■第5話:罪人の影

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トリックの社員全員が共犯というのはインパクトは強いのですが、本物のそっくりの黒沢のドッペルゲンガーなんだったのか分からなかったのは残念です。まぁSAMEJIMA管理人が超技術でどうにかしたんでしょう。

ですがこの話は警察関係が熱かったので読み応えとしては申し分ないです。まさか第2話でお姉口調のメンインブラックっぽい人が警視監(上から2番目)とは…

ジャスミン

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そしてなんといってもジャスミンの正体!公安の警視正(上から4番目)であり特殊部隊C.U.T.Uの一員。次々と明かされる警察のカードには興奮覚えざるを得ませんでした!

ゼロ枚目の”イルミナカード”、”クローゼット”等気になる要素盛りだくさんで、否が応でも最終話である6話への期待が高まっていました。

■第6話:崩壊と審判

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鮫島事件をうまく使ったなと思います。ネット発祥の「触れてはいけない」というネタを、非解決事件という「警察の隠蔽」がいい感じにリンクしています。

しかし驚きという意味ではそこまでではなかったですね。あそこまで丁寧にストーリを運ばれれば、センター長「廻屋渉」であることは流石に分かってしまいます。

ですので噂ほどではないなと思っていました。最後のカードが切られるまでは…

『如月渉は存在しない』
『福来あざみは如月努の”妹”の如月歩の別人格である』

ゼロ枚目の”イルミナカード”、思考に割り込んでるセンター長、他にも思い当たる節がいくつもある以上、この多重人格設定“アリ”と言わざるを得ません。考慮すらできませんでした完敗です。

いやはや本当に気持ちよく引っかけてくれました。嬉しくして仕方ないですよ。こういう感情を味わえるからノベルゲームは止められないです。

グレートリセット

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個人情報の無制限流出。確かにこれは崩壊と審判である“グレートリセット”と呼ぶに相応しいできごとです。にも拘わらずSNSは日常を取り戻す。いいですね実にこの世界を”理解って”います。

仮に現実に起きたとしても日常までの回帰に時間はかからないでしょう。なにせ世界はいつも狂っているのですから。グレートリセットも狂い方が多少変わっただけだと思うと、つくづく我々は恐ろしいところで生きているなと感じます。

都市伝説という虚構にリアリティを感じさせるこの構成は実にお見事。ファビュラス!本作をリスペクトしこの言葉を送らせていただきます。

おまけ

SNS調査パートが凄く凝っていたので気に入ったものを3つピックアップします。ジャスミン姉貴の言葉は染みる…

Pick1

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その後一次ソースを確認するのも大事ですね…ハイスイマセン最近サボりがちです…

Pick2

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ネットの火事は対岸から見るに限りますな。

Pick3

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まさしく金言。この精神大切にしていきたい。

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