プレイ中:幻想牢獄のカレイドスコープ2

放課後シンデレラ2 感想

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制作 :HOOK SOFT(公式サイト)
ランク:A 
下校を通じて仲を深め、恋人として隣を歩むお話。
学園純愛系というジャンルにおける傑作の一つ。
※後半はネタバレ有

はじめに

直接的な関わりはないので前作の「放課後シンデレラ」をプレイしなくても問題ありません。
 

システム

〇下校システム
前作同様このルート構築システムは、適度な自由があってプレイする楽しみがありました。2週目以降はルート自動選択が可能になるのもストレスレスで良いです。(1週目で大体飽きるので)
 
×次の選択肢までスキップがない
下校システムの都合上、2週目以降も共通パートが避けられません。そのため”通常スキップ”をする必要があります。どこかの感想でも書きましたが、今の時代にユーザーにやらせていいことじゃないです。
 

攻略順

<実攻略順>
千穂 → 寧々 → みくる → 芹香 → 葉月 → ???
<推奨攻略順>
隠しヒロインも含めて好きな順番で問題ないです。拘りがなければ葉月ラストをお勧めします。

感想(概要)

〇下校を通じて親密になる様が丁寧
下校という日常を通じて徐々にお互いを知り、相手が気になるようになり、そして好きになる。こういった進展の流れが自然で、恋人になるまでの過程が丁寧で良かったです。告白シーンに気合が入っていたのもプラスです。
 
〇全員が魅力あるシンデレラ
全ヒロインがしっかりと可愛いです。どのヒロインも少し重めの背景を抱えており、それとどう向き合うかを”互い”に考える構成になっていますが、イチャラブを邪魔せずヒロインの魅力に貢献していたのでどのルートも楽しめました。
 
〇前作からのブラッシュアップ
下校時の会話選択は、どれを選んでも同じ好感度上昇なので、気兼ねなく好きな選択肢を選べるのは良かったです。またフラグ管理も適切で、前作で気になった粗が概ね改善されていたのも好感触です。
 

まとめ

前作も良い作品でしたが、ブラッシュアップをして、見劣りしない魅力あるヒロイン達を出してきた本作の完成度は割と化け物よりです。正直想定を超える出来の良さでビックリでした。
 
また本作では、対等な関係性にスポットが当たっているように感じました。個人的にそういう恋人関係が理想的であると思っているので、その点でもとても満足しています。特に葉月と芹香が刺さりました。
 
“下校”という日常を扱った純愛ゲーとして、本作は天井に近い出来を誇っていますので、純愛路線が好きな方には幅広くお勧めできる一品かと思います。
 
※以下はネタバレ有感想です。






感想(各ルート)

■夏越 千穂

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いつも元気で誰にでも優しい愛され系マスコットなクラスメイト。初遭遇時は廊下を自転車で走ってダイレクトアタックを決めてきたのでヤバい奴かと思いましたが杞憂でよかったです。
 
一見すると優しい可愛い系のヒロインですが、ボディタッチや照れ顔の時に混じる色気で異性を感じさせる絶妙なさじ加減には思わず唸ったものです。実際恥じらった時の顔が奥ゆかしくてかなりいいです。
 
生きて明日を迎えられるだけで奇跡なのだから、これ以上願うのはおこがましいと思う気持ちは理解できます。彼女の優しさはそのお返しの意味もあるかなとも思います。ただ主人公の「俺の一生の願いを使ってやるよ」には流石に負けてしまいますね。
 
他ならぬ自分が彼との明日を求めていて、その彼が一生のお願いを使ってくれる。こう言われて求めないなど無茶というものです。しかし対等でいてもらうのに一生の願いが必要とか見た目に反して中々頑固な子です。
 

■渡良瀬 寧々

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やたらと絡んでくる小生意気な後輩。何かと煽ってきますが寂しいだけで根は素直な子。一緒に下校して駅で別れたとき改札に入るまで手を振ってくれるところとか地味に好き。
 
所謂メスガキを意識しているキャラだとは思いますが、あそこまで煽り散らかしてきませんし、秒で「ごめんなさい」できるのでヒロインとして嫌味を感じないよう上手く丸めてるなあと思いました。
 
このルートは序盤はそうでもないですが、同棲してから非常に面白かったです。最初は家事全般ダメダメだった寧々ちゃんが、爆速で成長していくので後方彼氏面が捗ります。お互いの影響を受けているのが見える形になっているのが凄くいい。
 
そして最後に姉へ送った「言わなければ分からない」も良いです。彼女自身が姉のために黙って自立しようとしたからこそ、自立した寧々の表現としては最高の描写だと思います。こういうプラスの関係性っていいですよね本当に…
 

■車井みくる

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ロングストレートの黒髪とマスクが特徴的なクラスメイト。表情が読みにくいだけで話してみると普通にフレンドリーな子です。クラスメイトのゴミみたいなリクエストにも答えてくれる聖人。
 
キャラ構成の勝利としか言いようがありません。一見すると知的クールで近寄り難いですが、実は漫画が好きで勉強が得意じゃないというギャップ萌えがあったり、仲良くなって話しかけると嬉しそうに声が弾んでたりとクッソ可愛いです。
 
そうしていい感じに可愛さを味わっているときに不意打ちのマスクキャストオフ。正統派黒髪ロング美少女の可愛さを”理解”させられました。この隙を生じぬ二段構えが彼女の真骨頂。
 
こんな美人の素顔を自分だけが知っているってだけで最高なんですよね、マスクをつけてたのもコンプレックス由来で理由に無理がありません。素直に好きを伝えてくれるのも強いです。
 
キャストオフが強烈だったせいか後半は失速を感じましたが、マスクを外して登校する最後のシーンは最高です。彼のおかげで自分に自信を持てた証拠としてこれ以上はありません。やはり間違いのない展開っていうのは気持ちがいいですね。
 

■窓川 芹香

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電車で見かける独特な雰囲気を纏った色白の他校生。主人公のフォローに気が付いたりする強者の側面と普通ではない儚さの二面性を持つヒロイン。テヘペロを許せる女は強い。
 
主人公が出来るやつなので他ルートでは基本優位なのですが、彼女はちゃんと惑わせて上手に回ってこちらをドキドキさせてくれるので新鮮さという意味でも良かったです。そのくせ自分の気持ちに気づいたら初心な反応見せるとか反則ですよ。
 
彼女は生来の白さと引き換えに病弱な体質を強いられています。そんな子が普通のカップルになりたくて頑張って倒れちゃうなんて惚れない方がおかしい。そうして付き合ったら一目も憚らず甘えてくれる。理想の具現化かな?
 
今でこそ自分の体質をプラスもあると割り切っていますがその過程で苦しんだこそは想像に難くないです。だからこそ、それを乗り越えて今を生きる白い彼女は美しい。
 
彼女が望むのは互いにとって”普通”で”対等”な関係。この人なら心配し過ぎないで望む普通をくれると”信頼”している、だからこそ「自分が足かせになるのは嫌」と伝える最後のシーンは気持ちが伝わってきて凄く好きです。
 
ああ、また1人白髪赤目を愛することになってしまった…
 

■小瀬 葉月

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お世話好きの隣住む大家さんな先輩。主人公のこれからを示してくれた下校部の先輩でもある。甘えたくなる柔らかな容姿と気配り上手な優しさを合わせ持つスペックが高すぎる子。自分から手を繋いできたのは彼女だけだったと思います。
 
お世話好きというのは伊達ではなく、ボランティアで忘れた人のために弁当を用意する配慮等人間力の高さがそこかしこから見え隠れします。主人公も大概世話焼きですが容易に返す刀を出せる辺り”上”だなと感じました。
 
そんな包容力が高すぎる彼女ですが、両親が事故死したトラウマがあるけど沢山の思い出が詰まっている街だから、トラウマ克服のため一人でその街に向き合うとかいう修羅の道を歩んでいたりします。
 
ですがそんな道を歩き続けることが出来るほど人は強くできていません、誰かに甘えたい頼りたいというのは自然な感情です。それを告白と同時に吐露してくれる誠実さにも心惹かれます。基本何でも出来ちゃうのも考えものだったりしますね。
 
そんな彼女が甘えて頼れるほど信頼してくれる関係を築くため、逆に甘やかすというのは面白かったです。結果同棲しているみたいで、なんかいいから「もう来ちゃった」みたいなメタクソ可愛い彼女になってくれました。本当好き。彼ピASMRとかも中々狂ってる。
 
そして”対等”で甘えて頼れる相手を得られたから、今まで超えられなかった白線を超え両親の木へと届く。二人だから乗り越えられる。最後の演出としてこれほどのものはありません。エクセレント。
 

■下吹 とも子

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ある意味では本作を最も象徴する、端役ではない仮面を落したシンデレラ。
 
ちょっと驚きましたが占いで一番助けてくれた彼女にチャンスがないのは、確かに義に欠ける気がしますので、ルートがあること自体がいいなと思いました。サブヒロインとして、メインヒロインより野暮ったくしているのも芸が細かいです。
 
このルート彼女の目線で見ると主人公イケメン過ぎてビビるんですよね。短くとも憧れの彼と結ばれるシンデレラストーリーとしてよく纏まっていました。

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