幽霊ヒロインと出会い別れる49日。
心地の良い切なさに浸れる良い作品。
※後半はネタバレ有
心地の良い切なさに浸れる良い作品。
※後半はネタバレ有
ヒロインを1人クリアすると次のヒロインが解放されますので、順番にプレイしていけばいいです。読後感を考慮するとEND回収は次のヒロインに行く前にやったほうがいいかと思います。
感想(概要)
〇独特のヒロイン設定
七日間でヒロインを知り仲良くなるのに、七日目で必ず別れなければならないというのは胸に穴が空くような寂しさがあります。せっかく仲良くなったあの子と別れないといけない…この切なさが本作最大の醍醐味です。
七日間でヒロインを知り仲良くなるのに、七日目で必ず別れなければならないというのは胸に穴が空くような寂しさがあります。せっかく仲良くなったあの子と別れないといけない…この切なさが本作最大の醍醐味です。
〇人生が幸福だったかの回答
この回答は今際の際にしか出せない貴重なものだと思っています。それをヒロイン毎に納得のいく回答を出してくれた本作にはとても満足しています。
この回答は今際の際にしか出せない貴重なものだと思っています。それをヒロイン毎に納得のいく回答を出してくれた本作にはとても満足しています。
×ラストの展開
思っていたものと違うものが出てきました。もっと物語としてストレートな内容で良かったと思います。
思っていたものと違うものが出てきました。もっと物語としてストレートな内容で良かったと思います。
まとめ
別れの切なさを存分に噛みしめられるのも良い点ですが、悔いなく今を生きる大切さというメッセージが存分に伝わってくるのも私好みでした。ただ上述したようにラストが口に合わなかったのが少し残念です。
ただどのヒロインもいい子ですので、「切なさ」というものに浸りたいなら、手放しで進められる一品ではあります。
※以下はネタバレ有感想です。
感想(各ルート)
■忽那 サクラ
生者にあって死者にないもの、それは未来です。それを生きる速度の違いという形で表現するのは上手いなと思いました。最後のモーニングセットAで、初めて食べている姿を認識できるというのも乙な構成です。
最後の日にようやく修一と同じ速度で食事をした彼女の姿を見れば、幸せであったかどうかは疑う余地もありません。「おいしくて、楽しい」寂しくも心温まるお話でした。最後に同じ速度で歩めて良かったです。
また彼女の買った風鈴はルートが進むごとに存在感を増していき、この音色を聞くといなくなった子達と夏の終わりを感じずにはいられず、何とも言えない寂寥感が心に吹きます。
■月野木 コトハ

ツンデレお嬢様 with 金髪ツインテという古き良きヒロイン。七日を通して自分の価値観をアップデートし成長していく姿と、素直我儘キュートな仕草が個人的にクリティカルヒットし、無事一番好きなヒロインになりました。
親が再婚して複雑な心境を抱くなというのは無理でしょう。9歳で没している彼女が割り切れないのも無理ないことです。それでも7日という今生で、相手を大事にすることを知り、父を許すことができた彼女は立派です。本当に子供の成長は速いですね…
彼女にとって同じ痛みを持つ修一の存在はとても大きかったと思います。乙女が恋をするには十分すぎる理由です。「あなたと一緒で良かった」そう遺して逝った彼女は、惜しむほどに眩しかったです。
■小鳥遊 マリ
前世で死に救済を願っていた彼女にとって、7日とはいえ美月さんのような良き母に巡り合えた今生のような幸福があるのは何よりです。数奇な因果ですが、このような素敵なめぐり合わせはやはりいいですね。
あの惨い前世を持つ彼女が「こんなに幸福ならもっと生きたい」と思えたのなら、この七日間こそが本当の意味での救いなのかもしれませんね。
またTRPGパートも中々面白かったです。ラスボス戦とか割と歯ごたえがありましたし、最終的にはなんかそれっぽく話が纏まっているのもTRPGっぽくていいです。紫GMの手腕お見事です。
■百目鬼 イチル
好きなことを好きなようにするのが一番というのは、人生の考え方の一つではあると思います。こう言うのは簡単ですが完全に割り切るのは普通不可能です。生きている限り時間が連続し、過去と未来があるのですから。
ですが彼女は例外です。過去の未練も未来の憂いもない彼女は、今という刹那を全力で生きていました。そして最後に「楽しかった」と言って去るんですよ。その生きざまには憧れさえします。
■九十九 シズク
ルート的には事件の情報開示の側面が強かったので、シズク自身に焦点が当たっている感じがしなかったのが少し残念でした。この辺はシナリオ構成上の割をくってしまった気もしますね。
ただ事件のあらましを残し「おやすみ」と安らかに眠るように逝った彼女の7日間が悪かったとは思えません。何かを遺して安らかに逝くというのは、理想的な終わり方なのかもしれませんね。
暖色に相当するヒロインがいなくなったせいでしょうか、このルートから風鈴の音色がより一層切なく感じます…
■色摩 ネネ
葬式、お墓参り、49日などの行事は全て”遺された者達のため”に行われるものだと私は考えています。故人を偲ぶための時間と機会が必要なのです。誰だって大切な人と別れるのは苦しいのですから…
だからこそ彼女の選択である「あなたを癒す」はとても大きな意味があります。5度の別離で摩耗した好きな人のためになることが、自分の本当にしたいこと。生前が特殊だったので隠れがちですがとても慈愛に溢れた人です。
このルートは見送らないこともGoodエンドになっていますが、これとてもいいと思いました。お互いを尊重するからあえて最期を看取らないのも正解という考えは好きです。看取る場合も最後にふぐりを出したりと、乙な演出が光ります。
■御巫 千夜子(零)
全く想定していない展開で最後まで脳が追いつかなかった。いや生きて幸せになるのがそりゃベストでしょうが、本作はあくまで無念に散った少女達に送られる七日間の話だとは思うので、過去改変は違うんじゃないかなと思います。
六人と同じく千夜子の七日間を見せて欲しかったなというのが本音です。並行世界移動はちょっとちゃぶ台返し過ぎますよ。
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