プレイ中:幻想牢獄のカレイドスコープ2

AMBITIOUS MISSION 感想

20220616-00.png
制作 :SAGA PLANETS(公式サイト)
ランク:C
北の大地で幕を開ける。怪盗と時間泥棒のお話。
人を愚弄する文章を書けるのも一種の才能。
※後半はネタバレ有

攻略順

<実攻略順>
虹夢 → 弥栄 → かぐや → GRAND(固定)
 
<推奨攻略順>
3人の中でかぐやを最後。他2人はどちらが先でもいいです。
 

感想(概要)

〇キャラデザ
キャラデザは流石ほんたにかなえ先生というべきか良質です。個人的にかぐやはクリティカルヒットでした。
 
×下ネタ、パロネタ、メタネタ
日常会話のメインがこの3種の神器で成り立っています。この手のネタは人によって好き好きが分かれると思いますが、本作は乱用のレベルですので、好きじゃない方は、私のように苦痛を感じながらプレイすることになります。
 
×ぶっ壊れた整合性
ルート毎の整合性が取れてない程度は朝飯前で、作中ルールの一貫性は大体ないです。大らかな気持ちでプレイされることをお勧めします。狭量な気持ちだと私のように苦言を吐きながらプレイすることになります。
 
×シリアスとギャグの混同
真面目な話をしているのに、ふざけた言動をして場面を台無しにする悪癖が本作にはあります。そのせいで重要なはずのシーンでも軽薄に感じました。真面目な話をしているときは、真面目に進めるのがいいと私は思うんですけどね。
 

まとめ

相性がどうしようもなく悪かった部分はあります。変に考えずその場のノリを楽しむのがいいんでしょうけど、ギャクシーンですら整合性を気にしてしまう私には、ちょっとそういう楽しみ方は出来なかったです。
 
前から微妙に合わないライターだなぁと思ってはいたのですが、それを騙していたツケが本作で回ってきた感じもします。やっぱり自分の感覚は大事ですね。ギブアップ寸前まで追い込まれたのは久々です。
 
そういった意味では本作のテーマである、「Be Gentlman」を教授出来たのかもしれません。戒めとして同じ轍を踏むことはもうしません。
 
※以下はネタバレ有感想です。








感想(各ルート)

■本郷 虹夢

20220616-01.png
怪盗部のファッションリーダーを務める農家の娘な読モ。一見何もなさそうに見えて、本当に何もない凄いキャラクター。表裏のないキャラクターを表現したいなら、もっと他に方法あったと思うんですどね、これだと付加価値がないだけに感じます。
 
シナリオに関しても、「数字に表せない自分の考えは大事」という、それこそ本作のテーマである「Be Gentlman」の言葉尻だけをうだうだと悩んでいただけなのでイマイチでした。個人的には、それを遂行する難しさとか、そういうところまで踏み込んで欲しかったです。
 
このルートのネットリンチに対する言及とかいい例ですが、キャラクターの考えではなく、ライターの感想を喋らせていると感じる箇所が本作は多いです。キャラクターにはキャラクターの考えを喋らせてください。ライターの感想は聞いてないです。
 

■石川 弥栄

20220616-02.png
自分に自信がない家庭的で忍者なお隣さん。お嫁さん力が非常に高く序盤はその可愛さに悶えていました。石川五右衛門としては、アイヌみがある忍者衣装が可愛いのがいいです。設定について語ると事実陳列罪に抵触するので無視します。
 
子供に危険な道を生きてほしくないという母親の心意気は好きですし、家の役割ではなく憧れた母のようになりたいという考え方もいいです。ですがその結論に至るための中身が存在しません。
 
日の当たる道を生きてほしいという、母が子を想う気持ちを考えたうえで、彼女がその結論に至るのなら何も言いませんが、残念ながらそのような箇所が見当たりませんでした。こういうお話は好きなので、ちゃんと書いてほしかったです。
 
まぁ本作は窃盗という犯罪に手を染めていることを「Be Gentlman」で誤魔化しているので、正論に対して対抗ができません。他ルートで主人公が言い負けしているのも大体これが理由です。
 

■有瀬 かぐや

20220616-03.png
人を魅了するピンクダイヤモンドの怪盗。私は「頑張っているお嬢様が、自分だけに心を許している」系に凄く弱いので、彼女は滅茶苦茶好みです。蕩けた声での上目遣い凄く好き。すっごくかわいい。無限に甘えてほしい。
 
タイムリープに関しては、辛口になりがちなのですが、アレクレピオスの使い方については結構上手いなと思いました。その手にあるものの価値を具体化するために、それがない世界を見せるというのは、分かりやすくていいです。
 
他のルートに関してはギャグということにして見逃してましたが、このルートだけは3P選択肢があること自体が許せません。この姉妹はどちらも作品のキーヒロインです。姉妹丼が描きたければそれに相応しい舞台を用意して欲しいものです。
 

■GRAND(有瀬 あてな)

20220616-04.png
純情可憐を形にしたような存在。流石にGRANDルートヒロインなだけはあり、最初は出てくるだけで無条件に可愛かったですが、彼女のような思考が完成しているヒロインは、精神的に強すぎるため、最終的には趣味から外れました。
 
アレクレピオスについては、パラレルに移行しない個体時間の巻き戻しとかいう、意味不明なものが成立している時点で論外です。バタフライエフェクトこそ時間遡行の醍醐味ですので、そこは無視してほしくないです。
 
また本作の決め台詞である「一輪の花より美しいか分からない」も好きな言葉ではないです。「一輪の花の価値」ってのが語られるときは、何故それに価値があるのかも、一緒に語られる印象があります。
 
あてなは「自分が歩んだ”時間”」こそ誰にも盗めない運命であると語っていました。そのせいでしょうか、本作で一輪の花を出されると、その度に私は「星の王子さま」を思い出していました。
 
あの本で語られる一輪のバラは、目には見えない”時間”の大切さを教えてくれます。穿った見方をしている気はしますが、これをコソ泥風情が、不確かなものとして語るのは不愉快です。正直、本作の怪盗を肯定することはできません。ただの犯罪者です。

コメント