はじめに
本作にもダイジェストはありますが、所詮ダイジェストですので、先に本編である「月の彼方で逢いましょう」のプレイを推奨します。
【攻略順】
<実攻略順>
スクール編 → アフター編
<推奨攻略順>
実攻略順同様。ダイジェストはお好みで。
感想(概要)
〇極限ともいえるヒロインの掘り下げ
本編では描写されなかった、付き合った後の学園生活と結婚後、子供と共にある日常が描かれ、子から親への成長を描かれています。1人のヒロインを丁寧に掘り下げた作品として、この上を私は知りません。
△幸福で平穏な日常
愛する伴侶と子に恵まれて過ごす日常は、この上のない人生の幸福です。ただそれは「愛」であり、「恋」ほど強力な感情のダイナミズムを味わうことはできず、個人的にちょっと物足りなかったところはあります。
まとめ
スクール編とアフター編からなるボリュームは、FDとして破格的なものです。シナリオも驚きこそありませんが、丁寧で展開に無理が無く安心できます。
終始イチャラブしているので、それを期待するのであれば裏切られませんが、ゲロ甘も甘なので、そこまで雨音が好きでないと胸焼けを起こす危険性はあります。まぁ、そもそも好きじゃなきゃプレイしないとは思いますが…
結婚後を描いた作品は多分初めてやったので、購入前は気づかなかったですが、どうも私は夫婦の話は唆られないっぽいです。いい作品だと思うのですが、趣味とズレてしまったのは残念でした。
※以下はネタバレ有感想です。
感想(ネタバレ有)
■スクール編
彼氏に相応しくあろうとする雨音ちゃん可愛い過ぎますね。自分のために可愛くなろうとしてくれるのは彼氏冥利に尽きますよ。今思うとこれ臆病さの発露になっていて上手い構成ですね。
個人的には宝探しからリボンのくだりが一番お気に入りです。サマースクール自体は多少間延びを感じますが、彼女がグレイの想いを察するシーンとして、これしかない演出を出してくれるのは流石です。
極度に喪失を恐れるあまり自分を捻じ曲げようとしていた彼女が、愛されていることを知り今度は愛を与える側になりたいと思うようになった。成長を感じる演出としてグレイトですね。一枚絵もヤバいぐらい輝いています。
■アフター編
幸福な家族感半端じゃないですね。1枚絵はどれも目を引くものがあります。いつもまでも好き合っている妻と、目にいれても痛くない可愛い娘。奏汰君いくらなんでも勝ち組がすぎない?
アフター編で特に印象的なのはグレイの手紙ですね。本当は幸せではなかったのでは?とずっと悩んでいた雨音の胸の内を考えると、あの号泣はグッとくるものがあります。
エンデュミオンの製作者であるポールの想いが、手紙という方法で伝わったというのも、「過去を変えるべきではない」という本編での雨音ルートのスタンスが、受け継がれているように感じて、その繋がりがなんだか妙に嬉しかったです。
後は、全編通して気心を許せる知人・友人の関係が光っていますね。家族だけでなく周り合っての幸せという感じがします。特に「After Rain」の映画化は縁が繋っている感じがして、いいなあって思います。
コメント