閉鎖的な寒村の風習が呼び起こす猟奇殺人事件の作品。
一つの作品として収束しながら、シリーズの目的も進む傑作。
一つの作品として収束しながら、シリーズの目的も進む傑作。
※後半ネタバレ有
システム
-前作と変わらないシステム
前作より作業量は下がっているし、連続でやったことにより慣れたこともあって、そこまで苦ではないですが、やはり優しいUIとはいえないですね
前作より作業量は下がっているし、連続でやったことにより慣れたこともあって、そこまで苦ではないですが、やはり優しいUIとはいえないですね
攻略順
1週目でたどり着ける非BADENDはひとつだけですので、まずそれをクリアしてから、Trueを含めた他ENDの回収になります。
回収の順序は自由で問題ないですが、前作よりマシとは言え難易度は高めですので、困ったらすぐに攻略サイトを頼るのが吉です。
感想(概要)
〇規模が大きく無駄のない本筋の収束
戦前と戦後時代をまたいで起こる「ヒンナサマの祟り」こそが本作の主軸ではあります。時間軸が2つの上に、前作をも超えるキャラクター数でありながら、それらを無駄なく使用し、最後にはサイコミステリーとして収束させる。この手腕お見事という他ありません。
戦前と戦後時代をまたいで起こる「ヒンナサマの祟り」こそが本作の主軸ではあります。時間軸が2つの上に、前作をも超えるキャラクター数でありながら、それらを無駄なく使用し、最後にはサイコミステリーとして収束させる。この手腕お見事という他ありません。
〇シリーズとしての重要性
本作は上述の通り作品としての主軸をうまくまとめている上に、シリーズの目的”冬子を探す”についても2作目として、いい塩梅で達しつつ続きが気になる形になっています。
〇前作と比べてマイルドになった難易度
前作のマップ選択作業がよほど不評だったのかもしれませんが、この辺本作は改善されており、頑張れば自力でTrueへの到達も出来なくないです。もっとも保証できません。なにせ私は1週目で詰んで攻略をみたので…
前作のマップ選択作業がよほど不評だったのかもしれませんが、この辺本作は改善されており、頑張れば自力でTrueへの到達も出来なくないです。もっとも保証できません。なにせ私は1週目で詰んで攻略をみたので…
まとめ
扱う要素が多ければ多いほど、作品内容の難易度は高くなり、最悪の場合目も当てられないものになることもあります。時間軸が2つ、主人公も2人、数多くのキャラクター、シリーズとしての目的、このいずれも高い水準でクリアしている本作の完成度は、控えめに言って化け物です。
個人的には近親相関がやたら多いのにある程度理由があったのも良かったです。考え出すと前作の黒幕である”彼”についても何かあるのか?と色々邪推出来てたのしいですね。
このシリーズとしてどうオチを付けるつもりなのか、今から「天ノ少女」が楽しみでなりません。ただハードルが私の中で、爆上がりしているのが心配ではありますね。
※以下はネタバレ有感想です。
感想(ネタバレ有)
■「ヒンナサマの祟り」と「天恵ノ界」
比較的に区切りを付けて読むのを止めるのは上手な方だと自負している(つうか体力がない)のですが、第7冠の真相究明シーン久々に止め時が分からなかったですね。最後の玲人の言葉カッコよくて好きです。時効を迎えた事件だからこそ、探偵の出番って感じなのもいいですね。
ただ白百合の園での真の目的が、何であったか分からないのはちょっと消化不良ですね。これに関して重要度は微妙なところなので人体実験があったですましてもいいかなとは思いますけど…
■時坂玲人の偏執「朽木冬子」

本来偏執を解消するはずの探偵が偏執に罹るのは、医者の不養生と同じかもしれません。ですが男女の仲になり彼女の壮絶な人生を知った後、せめて見つけてやりたいと思う彼の気持ちを、否定することは私にはできません。
私個人としては冬子にあまり思入れはなかったりします。それでもTrueの最後の玲人の慟哭には心揺さぶられ熱くなり、彼の心と同調せずにはいられませんでした。是非とも続編ではその手で我が子を見つけて欲しいです。
しかし仕事か冬子(BAD逝き)か選んだ後、実の子供を知らずに抱かされるとか、ライターの性格の悪さが滲みでています。でもそういうの嫌いじゃありませんよ。
■今作の紫ちゃん
10年前のキャラクターですが、しっかりと作られたキャラクターは時代問わず愛されるもの。彼女を見ているとそれを実感します。
また本作での活躍は目覚ましいものであり、真崎を助ける、折句を見破る、雪子を説得する等、そうそうたる活躍で、己も鼻が高いよ。(後方兄面)
次も紫ちゃんを綺麗なままでいさせてくれ。頼むぞ Innocent Grey。
本作のやべぇ奴ランキング
本作も様々な偏執をもったやべぇ奴らがいるので、私見で勝手にランキングを作りました。
3位:雛神 花恋
兄に対する偏執から婚約者候補を片っ端から殺した殺人鬼。
しかし彼女に関しては理解できなくもないです。近親配合の家系であったのも理由でしょうし、天子になる資格すらないと知った彼女の絶望は狂うに値するもだと私は思います。
ちなみに1/4の上野駅のたこ焼き屋の花恋はクッソ可愛いので、もし見ていない方がいたらオススメしておきます。
2位:黒矢 尚織
間宮心爾から冬子を受け取り、その出産を手伝い、「プルガトリオの羊」を書き上げて匿名で出版社に出す。本作では上手く逃げられてしまったので、その偏執も知りようがないですが、これだけのことをしておいて素知らぬ顔で日常生活遅れる彼は2位値する器です。
1位:祠草 小夜
私の中では彼女がぶっちぎりの1位です。彼女がやった所業をちょっと列挙してみましょうか。
- 理花の子供のために、秀臣との間に子供を成す。
- 墓を暴き理花の四肢を切断し保管する。
- 死んだ皐月の四肢をもいでオナニーをした後ついでに鳥居に吊るす。
理解できませんし、したくもないです。やはり1位は違いますね…
理人くんが彼女に対して危機感を抱いて殺しましたが、理花の子供である彼に何もしないとは考えられないので、私の中ではあれ正当防衛じゃないかと思います。
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