プレイ中:魔法少女消耗戦線DeadΩAegis

恋愛×ロワイアル 感想

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制作 :Asa Project(公式サイト) 
ランク:B 
 
好意を叩きつけてサイコパス主人公を勝ち取るゲーム。
メタネタ満載のギャグキャラゲー。
※後半ネタバレ有

システム

前作にもありましたが、小まめなセーブ無しでも振り返りやすい、後どれくらいで終わるか大体把握できたり等、痒い所に手が届く素晴らしい機能です。業界標準にしてほしい。
 

攻略順

※一部サブルートの表記をぼかしています。
<実攻略順>
蓮菜 → 由奈 → 乃々香 → 育代 → XXXX → 共通END → 汐音 → まり
 
<推奨攻略順>
お好みの順番でどうぞ。
 

感想(概要)

〇個性的でにぎやかな掛け合い
サブ含めどのキャラクターも個性的なのは相変わらず流石です。これほど人数をちゃんとキャラ立てて、面白おかしく動かせるのは素直にすごいです。”ロワイアル”なだけあってディスり合いますが、この辺も(一部を除いて)不快感がなく、コント仕立てになっていて良きです。
 
×感受性サイコパス主人公
おそらく意図的に読み手にも感情が分かり難い主人公として描いているのでしょう。ですがこの設定を上手く使えているルートの方が少ないです。結果的に本当にヒロインが好きなのかわからない、恋愛ADVにあるまじき主人公になっちゃってるのは失策な気がします。
 
△過剰なメタネタ
メーカーのカラー的にある程度はあるもんだと思っていますし、実際面白い箇所もあります。ただいくら何でも多すぎます。正直乃々香ルートとか崩壊していますし、話考えるの諦めて逃げたように感じちゃいます。
 

まとめ

複数人での掛け合いは面白いので、キャラゲーとして楽しむことはできますが、深堀が十分できていたのは蓮菜ぐらいなので、個別が弱く恋愛要素に期待すると厳しいものがあります。
 
私はそこそこ期待していた上に、主人公に好感が持てない、メタネタがあまり好きではない。このトリプルコンボで不満が大きくなってしまいした。
 
とはいえ全くだめかというとそうではなく、それなりに笑わせてもらいましたし、気に入ったキャラも多いので、加点と減点が互いに殺し合う、複雑評価を抱いた作品でした。
 
※以下はネタバレ有感想です。
 
 
 
 
 

感想(メインヒロイン)

■天ヶ峰 蓮菜

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猫なで声で媚攻めしてくる後輩アイドル。他ヒロインと比べると相対的常識人なので安心する。甘えたいけど臆病だから取り繕わないとそれすらできない、このもどかしい性格がいいですね。
 
このルート、主人公の好意が伝わりにくい設定や、由奈をサブヒロインとして上手に使えているので、シナリオの出来が一番良かったなと思います。
 
常に先にいる由奈に勝てないと思っている上に、恋人関係の2人が純粋に好きだから、CMに選ばれるという客観的勝利を得たにも関わらず、自ら身を引く。この劣等感と憧れを拗らせたところが堪らなく可愛いです。
 
こんな彼女だからこそ、由奈をフッてまで選ばれることで、始めて自分が想われていることを理解できたのでしょう。「泣いてもいいですよ?」は彼女が主人公の想いを理解できた表現として、とても綺麗で気に入っています。
 

■小町 乃々香

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ベット下から現れるファッションメンヘラな妹。折角のロリ巨乳なのに愛嬌がないのが勿体ない。でもごくたまに洩れる感情が高ぶった声は可愛くて好き。「妹のかっちぃーー!」とか。
 
盗聴などライン超えてそうな行為が散見されますが、兄が幸せなら自分が恋人である必要はないと考えている辺り、本当の意味でお兄ちゃん思いな娘なんだと思います。
 
それ故に彼女のルートはフラれた先にしかないというのは理解できます。ですが理解できるのはそこまでです。ルートの内容はメタネタで崩壊していて、真面目に読むことを放棄しました。正直このようなルートは二度と描かないで欲しいです。
 

■梁染 汐音

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見た目は高嶺の花、中身はポンコツな生徒会長。作中屈指の狂人であり、勝手に男のパンツを被る、他のルートだと必ず壊れる、童貞厨と罪状を挙げだしたらキリがない。でも「ぷくぅ」が可愛いので全部許される。
 
面倒くさいのが個性で可愛かったんですが、後半になるとこっちも慣れるのでイラッとくることがありましたね。でもエッチの時従順で可愛いので、それで溜飲が下がるため、なんかバランスが取れている。
 
ルートに関しては汐音の行動で分岐することが、個人的に受け入れることができなかったです。ただの選択肢ギャグなんで深く考える必要はないのは分かっていますが、この場合だと主人公が汐音を選ぶ理由が見つからないのが、どうしても納得できないんですよね。
 
でも主従漫才面白かったんで、ルート入ってからは嫌いじゃないです。可愛くてエキセントリックな蒼ちゃん先輩にはベストサブキャラクター賞をプレゼントしたい。
 

■花丸 まり

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どの話題からでも告白に繋げてくる初恋の幼馴染。いつも元気で頭がおかしいほどポディシブ。でもエッチなことには初心な反応を見せる、そんなまりちゃんが私は本作のヒロインで一番好きです。
 
でも良徳に対するディスだけは、一線超えてて不快でした。喧嘩するほど何とやらのつもりかもしれませんが、全くそうは思えません。もう少し言葉を選ぶべきでしたね。
 
本作でのベストシーンを選ぶとしたら、まりちゃんが告白にOKを返されて声を大にして喜ぶシーンを挙げます。心の底から嬉しいことが良く分かるのがとてもいいです。その姿を見ているこちらまで、なんだか嬉しくなってしまいます。
 
後はわしゃわしゃ髪を洗うシーンも好きですね。恋人になっても仲のいい幼馴染であることは変わらない、そういった関係性がよく表れています。あまり自覚はないのですが、こういう微笑ましいシーンが好きなのかもしれないです。
 

感想(サブヒロイン)

■輝 由奈

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実は好意が一番重いスーパーアイドルな元カノ。彼女がもう少し強引だったら、EasyWinしてしまい本作は成り立たない。
 
個人的な見解ですが、あえて魅力的な”サブヒロイン”として設定されていると思っています。如何にして由奈より選ばれるかが、メインヒロイン勢に課せられた命題なのではないでしょうか。
 
ルートについては半分くらい妊活だったので、特筆することはないんですが、「旦那様」呼びは良かったです。この二人称だとお嫁さん力が上がりますね。
 
でも実はまりルートの由奈ちゃんの方が、面倒くささがほどよく可愛くて好みだったりします。
 

■鬼灯 育代

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生徒会の良心かつ本作屈指の常識人。周りに狂人しかいない彼女の胃が少し心配です。
 
導入も幼馴染を慰めてたらそのまま…的なやつで無理がないので、一部メインルートより納得できますし、短いながら手堅く纏まっていて割と好きです。
 

■栗井 千弥

こんなもの作ってる暇あったら、メインヒロインルートの完成度をもっとあげろ。

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