プレイ中:幻想牢獄のカレイドスコープ2

徒花異譚 感想

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制作 :Aniplex、Liar-soft(公式サイト) 
ランク:S 

 

童話の世界を渡り、歪みを正していく作品。
独特な世界観を巧みに使った、心に染みる恋愛譚。
※後半ネタバレあり

攻略順

※直接的なネタバレになるため表記をボカしています。
<実攻略順>
 END2 → END1
 
<推奨攻略順>
 特にありませんが、ご自身の選択でのプレイを推奨します。

感想(概要)

〇世界観に合った独特の画風
この絵以外ありえないというレベルでマッチしていました。墨絵風の画風が時に鮮やかに、時におどろおどろしく作品を彩ります。中でも要所での白姫の着物の美しさは、言葉に出来ないものがあります。
 
〇主軸と結びつく童話
虫食いによって童話の内容が歪んでしまう設定が良かったです。幼い頃から知っている筈の話が、変わっていく様が妙にドキドキしました。それぞれの話が白姫に絡み、真相が明らかになっていくのも綺麗な構成です。
 

まとめ

元々童話というテーマに惹かれて買いましたが、とても満足した作品でした。童話の中では特に瓜子姫の話が好きですね。感情とはままならないものだとしみじみと感じられました。
 
プレイ時間は値段相応ではありますが、無駄のない濃縮した内容とも言え、独特な画風や連携するシナリオによって、究極まで完成度の高い作品に仕上がっています。童話というものに苦手意識が無ければ、是非とも手に取って頂きたいです。
※以下はネタバレ有感想です。
 
 
 
 
 
 

感想(各END)

■徒花異譚・夢(END1)

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白姫の血墨により完成した、理想の「夢」の絵草子。メリーバッドエンド。絵草子の文字も白姫自身で完結する「血」だけで書かれているので、この夢は完全な個の世界である。ということが強調されているように感じました。
 
水が低きに流れるが如く、人は弱く楽な方に流されます。生きる希望を失った彼女が、優しい夢の世界に逃避するのは当然ですが、故に誰が見ても幸せなルートにはならない、ということなんでしょうね。
 
個人的このENDの特に素晴らしいと思うところは、最後の黒筆の涙ですね。夢の世界での幸せを願いながらも、現実で助けてやれない事実に涙する。無力感が溢れてて感じ入るものがあります。こういう涙に弱いのですよね私。
 

■徒花異譚・現(END2)

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白姫の恋心により生きる希望を得て完成した「現」の絵草子。前述の「夢」と比較して、相手が必要な「恋」が必要な感情になっています。この対比は非常に綺麗な構成で気に入っています。
 
いままでに助けてきた案内人達が、手助けしてくる展開は最高ですね。王道ですがこの積み重ねを感じられる演出は、何度見てもいいものです。
 
そして何よりも気に入っている場面は、心が挫けそうになっているときに、現実の黒筆の想いを聞いて、活力を取り戻すところです。
 
何度も吐血シーンで使われた一枚絵が、告白を受けて恥じらう乙女に変わる様は秀逸の一言です。構図は同じなのに、こうも真反対の印象になるものかと感心しました。
 
結びとしても文句のつけようがないHAPPY ENDです。最後の一枚絵の鮮やかさは本当に素晴らしく、心からこの2人を祝福できます。夢ENDの儚い美しさもいいですが、2人が報われるこちらのENDの方が好きですね。

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