プレイ中:幻想牢獄のカレイドスコープ2

抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか? 感想

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制作 :Quruppo(公式サイト)
ランク:A
 
独特の設定をノリと勢いで押し通すパワー溢れる作品。
それでいてとても丁寧に作られたキャラゲー。
※後半ネタバレあり。
×バックログなし
面白い場面がとても多いだけに残念に思うことが多かったです。

攻略順

<実攻略順>
菜々瀬 → 美岬 → ヒナミ → True(固定)
<推奨攻略順>
この順で本筋的には深堀されていると思いますので、上記の流れをお勧めします。

感想(概要)

〇テンポよく繰り出される下ネタとパロ
言語センスが高いのもあるのですが、何よりも物量がおかしい。常にというわけではないですが、結構ツボに入るネタもあって、両手で数えきれないくらいには笑わせて貰いました。よく思いつくものです。
△勢いで突き進むシナリオ
体制に抗うマイノリティの反逆、立ちふさがる強敵、熱くならずにはいられない展開が多く楽しませてもらえました。ただ、悪くいってしまえばご都合主義の詰め合わせなので、勢いの波に乗れないとキツイものがあると思います。無理筋を通しているのも1つや2つではないので、ある程度の割り切りは必要かと思います。
〇丁寧に描かれたキャラクター
頭の可笑しい下ネタラッシュとシナリオの勢いに隠れがちですが、キャラクターのバックボーンや設定等が練られており、敵味方問わず魅力的なキャラクターに溢れていることが本作の一番素晴らしいところです。ただ残念なことを挙げると、見方サイドのメインヒロインより、敵サイドのサブヒロインの方が、背景が深く魅力的に感じてしまうところです。

まとめ

テキストを下ネタに特化しながら、マイノリティに焦点を当てたシナリオへのチャレンジと、やりたいことを詰め合わせた気概を感じます。こういった作り手のパワーが伝わってくる作品に会えるのは嬉しいです。
場面転換に関しては個人的に特に評価が高い部分です。ギャグとシリアスのメリハリがあるのもそうですが、次の展開への移行早めなのも好感触です。
引っかかりを覚えてしまう部分も無いわけでは無いですが、それでも満足いく出来でした。高い評価を得ているだけはあります。引き続き2もプレイしたいと思っています。
※以下各ルートネタバレを含みます。
 
 
 
 
 

感想(ネタバレ有)

■片桐 奈々瀬

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みんな大好きビッチ風処女。数少ない純粋な常識人。家事手伝いに、NLNSの参謀と公私ともに主人公を支えている存在であり、実質女房と言っても過言ではないですね。それだけに良く主人公を理解しています。
このルート「相互理解」がテーマだと思うのですが、結局のところ相容れぬまま武力で決めざるを得ないのは悲しいですね。桐香も自分を知ってほしいだけの恋する乙女でしか無いと思うんですけどね。
そういった「相互理解」を放棄した決着だからこそ、Trueから見た場合には問題を孕むENDになっているのかもしれませんね。導入に当たるルートなので色々掘り下げしてないだけな気もしますが。

■畔 美岬

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やる気!元気!岬!なクレイジー担当。マイノリティではなく特異点とかそういうタイプではないかと偶に思う。あらゆる乗り物を乗りこなす万能運転手。
頭のねじが追加で5本は外れたようなルート。愛で道理を蹴っ飛ばして押し通る意味不明の勢いがあります。このルートだけはバカゲーのそれなので、ある意味では一番らしいルートかもしれません。
個人的には画像のシーンが一番センスを感じて気に入ったシーンですが、クレイジー度という点では「メルクオリア・プロトコル」が印象に残っています。起動プロセスを見てるとなんか頭がおかしくなりそうになります。

■渡会 ヒナミ

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マスコット枠も兼ね備えたちっちゃな先輩。幼い見た目とは裏腹に人の本質を見抜く慧眼の持ち主。全てを肯定してくれる彼女の姿は確かに包容力のあるお姉さんです。
心の機微が分かりやすく描かれいたので個人的に一番好きなルートです。SSにも事情があると分かり、徐々に彼女らに絆されていったり、スパイの合間にヒナミと合うと罪悪感を感じたり、主人公に共感を覚える場所が多かったです。
頑張っている人にきちんと報いることができるのはどんな人物か。渡会ヒナミという少女はそういった問いに対する一つの解答のようにも思えます。
礼のような辛苦に耐え、頑張っている人は勿論評価されるべき人物ですが、ヒナミのように「頑張ってるね」を言える人物も評価されるべきです。それ程までに人に報いることは難しいと思います。

■琴寄 文乃

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浮世離れした雰囲気の豊玉の瞳の少女。Trueヒロイン。血統書付きの従属系なだけあり給仕スキル全般が異常に高い。これだけ尽くされると守ってあげたくなる気も強くなりますね。
他のルートに比べ長いのと、耐性がついたせいかダレを感じるところはありましたが、それでも最終局面のかつての強敵が援軍にくる展開は熱くならずにはいられません。王道は王道故に強いということが良く分かります。
最終的にはゾーニングという結論になりましたが、これは収まるところに収まったかなという感じはします。ゾーニングもまた別種の問題を孕んではいますが、そこは論点ではないので、Trueルートらしく作品に綺麗にオチをつけることができていると思います。
ただ、ラストバルトはイマイチ乗れず残念でした。というのも文乃の母である文歌のことを、覇道を歩ませるために仁浦から離れ、ドスケベ条例を作らせた諸悪の根源だとしか思えませんでした。結果として娘である文乃に苦を強いてるのも同情できない部分です。

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